食中酒として最適な水割り
泡盛は香りや味わいにクセが少なく、料理ととても合わせやすいお酒です。
沖縄では、みんなで食事をしながらお酒を飲むときに、泡盛水割りで食事を楽しむ……、というのがとても一般的です。
たとえば、焼酎の場合は、お酒の風味や香りを楽しむために、食事中でもロックで飲むことを好む方も多いようですが、泡盛は基本的に水割りで飲むのがおすすめ。
その理由は、アルコール度数が25度前後のものが多い焼酎と比べて、泡盛は一般酒のほとんどが30度と、アルコール度数がやや高めなので、水割りにしたほうが飲みやすく、食事の味を引き立てるからです。
ちなみに、食中酒としておなじみの日本酒やワインの度数は約15度。水割りにした泡盛はそれらとほぼ同じ、食事に合わせやすい度数になります。
また、泡盛の特徴として、水を加えても風味や香りが薄まることがない、「のびの利く」お酒であることも、水割りをおすすめする大きな理由です。水を加えることで、味にふくらみが出て、よりまろやかに、おいしく感じられる泡盛もあります。
では、泡盛の水割りをおいしく作るコツをここでご紹介しましょう。
グラスに、適度な量の氷を入れて、そこに泡盛をグラスの半分ほどになるように注ぎます。ここで、水を入れる前に、マドラーでよくかき混ぜるのがポイント。適度に(20回以上という人も)かき混ぜて、氷と泡盛がよくなじんだら、水を加えてさらに混ぜます。こうすることで、よく冷えた、まろやかな水割りが出来上がります。 また、水割りは、水割りに使う水によっても味わいが変わります。
一般的に言われているのが、薄めの水割りならば硬度の高い水を、濃いめの水割りならば軟水を選ぶというもの。 硬水を敬遠する人もいますが、泡盛を薄めの水割りにする場合、味がぼやけることなく、シャープですっきりした飲み口になります。逆に軟水で薄めにつくると、ふんわりとやわらかい仕上がりに。好みの問題ですが、いろいろと試して、自分好みの濃さ、水を選んでみるのも楽しいものです。
より、泡盛の味と香りを楽しむには、氷を入れず、常温の水で1対1で割るのもおすすめ。また寒い時期には「お湯割り」も、おいしい飲み方です。度数の高い泡盛は、お湯割りにするとき、ぬる燗で飲むのがおすすめです。