泡盛ジンブナーとは
沖縄県酒造組合では、泡盛の歴史文化、ユニークな原料や製造方法、さまざまな味わい方など、特別なカリキュラムを通し知識を習得した方に「AWAMORI JINBNER」の称号を叙任しています。
ジンブン(JINBUN)とは、沖縄の言葉で「知恵」という意味であり、この称号には「知恵を以って泡盛の魅力を世界に広める人」という意味が込められています。
私たちはAWAMORI JINBNERを国内外で育成・叙任し、発信していくことで、泡盛の魅力を世界へ広げていきます。
泡盛ジンブナー憲章
私たちは、沖縄の先人たちが育くみ守り続けてきた泡盛文化の誇りを大切に、 海を超え、国境を超え、世代を超えて 人と人の絆を結び、喜びをもたらしてくれる泡盛の魅力を世界へと発信していきます。
- 1.沖縄のスピリッツである〝泡盛〟を深く理解すること。
- 2.泡盛の美味しさや魅力を世界へ伝え広げること。
- 3.泡盛のテロワールを理解し、世界の人々に体験してもらうこと。
- 4.泡盛を育んだ、沖縄の「礼節を重んじるマインド」を継承すること。
- 5.泡盛を通じて愛する友を増やし、穏やかで平和な世界の実現に寄与すること。
第1回叙任式
初回となる2020年度は、イギリスおよび北米のWSET(Wine&Spirit Education Trust)のスピリッツの講師陣をはじめ、世界の飲食文化について造詣の深い方々に泡盛の特別カリキュラムを行い、さらなる知識を習得した11名(北米地域4名/イギリス7名)が泡盛ジンブナーとして叙任されました。
2020叙任式
カリキュラムの様子
ケリーは、レストラン業界で20年近いキャリアを持ち、うち17年間バーテンダーを務めています。彼女の信条は「潮汐はすべての船を向上させる」であり、その豊富な知識を用いて教育することに関心を持ち、業界全体の知識向上に寄与しています。 2017年、彼女はLes Dames D'Escoffier Legacy Awardを受賞し、2018年にはWine Enthusiasts誌の「テイストメーカー40」の1人に選ばれました。
勉強好きで、オタクを自称するニックは、人類学のバックグラウンドと大の旅行好きである特性を生かし、世界中の飲食文化に学術的なレンズをもって接してきました。彼はボストンのバー業界の専門家として10年以上にわたり活躍するほか、お店を飛び出し、教室とフィールドワークでの研究を通して、食べ物や飲み物に関する体験をより広範な人間の経験に関わるテーマに結び付けることに取り組んでいます。
Christinaは、Imbibe Magazineの2019 Imbibe 75と、WSETとIWSCによって世界の飲料業界の40歳未満のインフルエンサー50人に選ばれました。「トロントカクテルウィーク」プログラミングのディレクターであり、「レストランカナダ」のバー&ビバレッジキュレーター、WSETのスピリッツ教育者、コンサルタントとして活躍。そのスキルを活かし、過去数年の間に、LGBTQコミュニティや食糧問題に取り組む慈善団体のために10万ドル以上の寄付を集めています。
認定マスター酒&焼酎ソムリエ、認定日本酒教育者。 2002年Mutual Trading社に入社し、日本酒、地酒、焼酎をアメリカに売り込む部門のディレクターを務めるほか、「Master of Sake」、「Master Sake Sommelier」、およびWSET日本酒講師の資格をすべて所有している、世界で唯一の人です。 地酒、焼酎、ワインへの情熱と専門知識を活かして、彼は日本料理と日本酒の文化をインターナショナルな人々にさらに紹介することを目指しています。
アントニーは、Wine and Spirit Education Trust(WSET)の資格講座ディレクターとして、ワイン、スピリッツ、日本酒、ビール、すべてのWSET資格に携わっています。また、彼は焼酎、泡盛を研究し、WSETスピリッツ資格レベル3の教科書を執筆。イギリス、アメリカ、日本で焼酎と泡盛に焦点を当てたセミナーやイベントを行いました。2014年には、日本酒造組合中央会から「酒サムライ」として叙任されています。
英国ロンドンのモダン・ジャパニーズレストランZUMA、ROKAレストランの「サケソムリエ」を経て、2013年より欧州での日本酒振興を目指したPRおよび教育事業を行うMuseum of Sakeを設立。アントニー・モスMWと共に、世界的なワインの教育機関であるWSET(Wine and Spirit Education Trust)の日本酒講座の立ち上げに携わりました。2019年、International Wine and Spirits Competition と WSETが選ぶ「Future 50」に唯一の日本人として選出されています。
バーテンダーとして華々しい経歴を持つリアムは、英国の飲料業界に明確で偏りのない客観的なスピリッツ教育を提供することを目標とし、2016年にWSETのUKスピリッツビジネス開発マネージャーとして参画。現在、WSETスクール、イベント、デジタル教育と緊密に連携し、WSETスピリッツ講座の発展に寄与しています。2020年1月、沖縄で泡盛の製造工程について学び、今では日本の伝統的な精神への愛と理解を分かち合うことに喜びを感じています。
ビリーは、ロンドンを拠点とする飲料ライター、教育者、プレゼンターです。 飲み物への情熱を追いかけて、「The Whisky Exchange Blog」の編集者および「Speciality Drinks group」のシニアライターになり、WSETスピリッツ教育者として、今はグループの社内ドリンクトレーニングを主導しています。また、「The Whisky Exchange」の大使であり、あらゆる種類の飲み物に関する試飲会やセミナーを世界中の人々に向けて主催しています。
ローズは、ホスピタリティ業界で14年間英国中のバーで働いた経験があり、レベル2およびレベル3のWSETスピリッツ講座の認定講師として活躍。業界の人々とその教育に情熱を持っています。ローズは、講座を受講する人々が将来のスターになることを助け、業界全体を発展させることを目指しています。2020年10月、同じく泡盛ジンブナーとなるハンナ・ランファーが創設したTHEミキシングクラスに参画しました。
ハンナは、ロンドンWSETの主なスピリッツ教育者の1人であり、飲料業界内の多様性と、雇用実践教育を専門とする会社、ザ・ミキシングクラスの創設者です。彼女はカクテル&スピリッツ業界で21年間の経験があり、業界専門誌(Imbibe、Bar Life、Drinks World Asia)向けの記事を多数書いています。IWSC Future 50の一人に選出されており、Imbibeの選ぶ2019年Educator of the yearを受賞しています。
プランプトン大学でワインビジネスを学び、WSET Level 4ディプロマを修了。ワインとスピリッツを扱う商社や、英国最大のオンラインのスピリッツ小売店を経て、WSET Level 3 Spirits を優秀な成績で取得、最初に講師育成コースに招待された、初代認定講師の一人です。教鞭をとる以外に、彼はコンプライアンス部門でも働いており、スピリッツの国内消費、輸入、輸出に関する規制や法整備にも関わっています。
第2回叙任式
2回目となる2022年度の泡盛ジンブナーに関しては、初回同様WSET(Wine&Spirit Education Trust)のスピリッツの講師陣をはじめ、世界の飲食文化について造詣の深い方々に泡盛の特別カリキュラムを行い、新たに6名の方を叙任するに至りました。
2022叙任式
叙任状
記念品
ディアジオ・バー・アカデミーのアジア太平洋地域責任者
ディアジオ・バー・アカデミーのアジア太平洋地域を率いており、当アカデミーのグローバルレベルにおけるコンテンツ開発・実行の責任者も務めている。当アカデミーは2011年以来、60カ国以上で毎年10万人以上のホスピタリティ・スタッフを養成してきた。彼自身、WSET
スピリッツレベル3認定講師及びWSETワインレベル2認定講師として、世界中でWSETの講座を開講している。
従前よりスコッチ・ウィスキーに造詣が深く、2019年にはキーパーズ・オブ・ザ・クエイヒに就任した。地名時マネジメントの領域において理学士を取得し、ホテルマネジメント、スピリッツ・ワイン認定スペシャリスト及び認定酒ソムリエの資格を有する。さらに、IBD(英国及び国際的な醸造業者および蒸留業者の業界団体)から蒸留に関する資格を取得し、現在蒸留についての学位取得を目指している。
当アカデミーで活躍する前、SHATECというワイン・スピリッツ協会の副代表を務める等、35年間ホスピタリティ業界に身を置き、国際バーテンダー協会(IBA)の事務局長を務めたほか、バーテンダー・ソムリエ協会(ABSS)の執行委員を務めた経験を持つ。
プライベートでは、ドラムを演奏したり、漫画を読んだり、蒸留の実験をしたりしている。ハイボールを好んでおり、今は泡盛に注目している。
ウィスキーや蒸留酒の世界について造詣を深め広めることに情熱を燃やし、業界の専門家そして講師として20年間以上の確たる経験を有する。保有資格は数知れず、あらゆる種類の蒸留酒やリキュールの公式な教育を受け、WSETスピリッツレベル3認定講師やエジンバラウィスキーアカデミー講師としても、ラテンアメリカ及び世界中で何千人ものプロフェッショナルを育成し、次いで世界的なブランドの教育部門の責任者も務めてきた。アメリカ、カナダ、中国、ブラジル、アルゼンチン、タイ、スペイン、フランス、スコットランド、オランダなど、48カ国70都市以上で活動し、蒸留酒の知識の枠を広げることに尽力してきた。加えて、様々な教育的なセミナー(The
Perfect Serve、Taste of Rum、 Tales on Tour、Bar Convent Berlin、Miami Rum
Congress等)のパネリストやスピーカーも務めた経験を持つ。
最近では、「The
Macallan」において、カリブ海およびラテンアメリカにおける地域ブランドアンバサダーのリーダーおよびラグジュアリー・ホスピタリティ部門の責任者を務めている。特に、各層のスタッフの教育・育成し、時には高級ヨットコミュニティーに属するリゾート客や消費者に試飲の機会を提供し、更にはスコティッシュウィスキーにまつわるユニークな彼自身の体験を話すことで、カリブ海の様々な高級リゾート業界との関係を構築してきた。
愛好家や業界の専門家から、中南米で最も経験と知識を持つ蒸留酒やリキュールの第一人者との声も高い。
2022年10月3日、世界中でスコッチウィスキー業界に多大なる貢献をした人々のみで構成されるキーパーズ・オブ・ザ・クエイヒに就任した。
沖縄県にあるコザという町で生まれ、シンガポール国立大学の修士課程を修了し、現在シンガポールに在住。1995年にベトナム・ホーチミン市に貨物業を行う駐在員事務所を設立。日本のメガ・バンク及び総合商社のシンガポール支店にも在籍し、チャンギ空港やショッピングモールにある小売店及びカフェのブランディング・オペレーションの陣頭指揮を執った。7年間、シンガポールとベトナムで沖縄県の代表を務め、旅行代理店や航空会社と協力しながら、沖縄とアジアへのインバウンド観光の促進に努めた。沖縄県とチャンギ国際空港との基本合意書をとりまとめ、チャーター便及び定期便に関するプロジェクトに従事した。アジア各国の主要デパートでの沖縄県産品のプロモーション活動のマネージメントにも携わった。現在は、サービス関連事業のビジネスコンサルタント会社、琉球クリエーティブワークススの取締役として、シンガポールにおける文化遺産のマネージメントやオペレーションを行い、日系企業をサポートしている。SSI 国際唎酒師の資格を持つ。
2006年にマレーシア初の認定ソムリエ(CMS、イギリス)の資格を取得し、他にフランスのBIVBとCIVBの国際ブルゴーニュ&ボルドー教育者、アメリカのワイン教育者協会の認定ワイン&スピリッツ専門家、WSET(英国)及びSEC(日本)の認定酒類教育者・専門家、SSI(日本)の国際きき酒師、SSA(英国)の認定酒ソムリエ教育者、JSS(日本)の日本酒・焼酎アカデミーの卒業生等の資格を持つ。
国際的なワイン及びスピリッツの品評会の審査員、講師、ライター、登壇者として22年を超える経験を有し、現在はEntwine(ホスピタリティ業界及び飲料貿易業界のニッチなビジネスソリューションを提供するコンサルタント会社)の代表を務める。
更には、極東及び東南アジア地域に、酒、焼酎、泡盛といった国酒ひいては日本文化を広める長年の活動が認められ、日本の農林水産省から「日本食普及の親善大使」に任命された。
そして、公的機関や民間組織との地域貿易フェア、貿易情報の分析、ブランド開発等の様々なプロジェクトを通じて、2012年以来、酒や焼酎に関するワークショップセミナーを開催してきた。
加えて、主要なワイン及びスピリッツの輸入販売者やホスピタリティ・リゾート・グループ会社、飲食小売チェーンに、各国における商品選択やトレーニングプログラムの開発についてコンサルティングしている。
WSETスピリッツ資格の製品開発責任者
1996年に大学を卒業して以来、アルコール飲料業界に従事。最初は、当時英国で最も革新的な小売業者の1つであった独立系小売チェーンのOddbins。当時、英国で最も革新的な小売店のひとつであった。そこでプロへの道を目標と定め、小売業のまったく異なる側面を経験するため、スーパーマーケットチェーンのSainsbury'sに転職。2007年にSainsbury'sを退職してWSETに入社。入社後はWSETのワイン、スピリッツ、日本酒の資格開発に携わり、現在は特にスピリッツを専門としている。彼のこれまでの最大の功績は、WSETレベル
3を作成して発表したことで、この資格には、アジアの主要な土地由来のスピリッツが初めてすべて含まれていました。それ以来、彼はWSETの教育者の間で、これらのスピリッツを強く支持し、これらのユニークなスピリッツに対する彼の情熱を共有している。
WSETスピリッツ資格のビジネス開発マネージャー。スピリッツブランドやハイエンド会場のコンサルタントとして長年活躍後、2019年ビジネス開発マネージャーEMEA(スピリッツ)としてWSETに入社。カクテルバーテンダーとしてのキャリアを積み、ロンドンの最高のバーで技術を学び、その後、イベントバーテンダーとしての専門性を高め、その独創性と確かな技術により、HENDRICK’S GINの英国ブランドアンバサダーを務めた経験もある。Grey Goose、Bombay Sapphire、Glenfiddich、Glendaloughなどのブランドのコンサルティング等も担当。ヨーロッパ各地でマスタークラスを開催した豊富な経験を持ち、アゼルバイジャン共和国、プエルトリコ、ワシントンDC、メキシコなどの5つ星ホテルのバーで、バーチームのトレーニングやカクテルプログラムのデザインも行ってきた。また、World Duty FreeやTullamore DEW Irish Whiskeyなどのブランドのグローバルマーケティングキャンペーンにも貢献。WSETスピリッツ資格のレベル3までを教える資格を持ち、WSETスピリッツ・エデュケーター・トレーニングを提供するチームの一員である。
本紋章は、泡盛の滴がモチーフになり、その滴に浮かび上がるのは、シーサーと呼ばれる伝説の獣像です。 シーサーの源流はスフィンクスと同じく、古代オリエントのライオンといわれ、 シルクロードを経て13世紀頃中国から沖縄へ伝来したとされています。 当時は、王宮やごく一部の貴族だけが権威のシンボルとして使用し、 城門や、ウタキと呼ばれる祭祀の聖域、 村落の高台などに魔除けとして設置された貴重なものでした。 現在ではごく一般的な家屋の屋根や玄関などにも置かれ、 福を招き災いを退ける守護神として変わらず大切にされています。 シーサーと同じく琉球の歴史の中で 沖縄の人々の かけがえのない伝統として守り育てられてきた泡盛。 世界的にも貴重な熟成酒が、人と人をつなぎ、幸せを運ぶ存在として 世界へ羽ばたいていくよう 誇り高き守り神シーサーを滴の中にデザインしてます