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令和2年度泡盛鑑評会 受賞酒一覧

新着情報

2020年10月29日

令和2年11月2日(月)沖縄ハーバービューホテルにて令和2年度泡盛鑑評会の表彰式が予定されています。
そこで受賞されたそれぞれの賞と、受賞酒をご紹介いたします。

■沖縄国税事務所長賞

「古酒の部」において、審査結果の品質優秀な泡盛を出品した製造場及び製造責任者に対し、沖縄国税事務所長から授与します。

■沖縄県知事賞

「古酒の部」において、審査結果の品質優秀な泡盛を出品した製造場に対し、沖縄県知事から授与します。

■「泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」※今回から新設

「古酒の部」においてブレンドにより製造された出品酒の内、審査結果の最も品質優秀な泡盛のブレンド担当者を「泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」として選出し、沖縄国税事務所長から記念盾を授与します。

沖縄国税事務所長賞


沖縄県知事賞


泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー 2020


受賞酒の香味特性

酒質の特性を明らかにするQDA評価により得られたレーダーチャートを示します。各香味特性についてグラフの外側に位置するほど、その特性が強かったことを示します。 評価した香味特性は以下のとおりです。


泡盛ブレンダー・オブ・ザ・イヤー2020
受賞者インタビュー

石川 由美子さん(株式会社石川酒造場)

受賞の連絡を受けたお気持ちはいかがですか。

正直びっくりしました。あまり意識せずにブレンドを行ったので、受賞できるとは思っていませんでした。自分ではあまりよくわかりませんが、第三者に認めてもらえたことはとてもうれしいです。

どの程度の年数、ブレンドを担当されていますか。

真剣に商品造り(ブレンドも含む)に向き合ってからは9年ほどになります。
真剣に向き合うとは、自社のお酒を蒸留直後から1年2年・・5年・・10年、商品化前・後など定期的にテイスティングして、時間の経過とともにどのように酒質が変化しているのかを確かめる作業を行うようになった時期です。
それを行うことで、どのような原酒があればブレンドしやすくなるのか、どのような原酒であれば熟成が早く進むのかを考えるようになりました。

今回の鑑評会出品酒のブレンドに際して特に留意した点はありますか。

今回のブレンドには11年酒・23年酒を使用しております。
≪23年酒≫は甕にて長期熟成させておりカラメルの香りが強いですが、味が穏やかで余韻が弱く甕の風味が強く感じられるお酒でした。またヨーグルト(ジアセチル)風な味も感じられ、長所と短所が入り混じっているお酒でした。
≪11年酒≫はタンク貯蔵が長いお酒で香りは弱かったですが、味には甘み力強さがあり後味がまろやかな酒質でした。正直、目立った特徴がなかったため熟成途中の古酒だと思っていました。
今回は23年酒の香り・穏やかさにひかれて、もっと甘くコク深く、柔らかく香り高い古酒に仕上げたいと思いたどりついたペア古酒が11年でした。
最終的には23年古酒10.7%、11年古酒89.3%の割合になりましたが、23年酒のヨーグルトのような味が甘みに深みを与え、甕の風味が上品で味のバランスが良い古酒に仕上がりました。ブレンド直後香り立ちが弱かったのですが、絶対に香りは良くなると2年間寝かせた結果、カラメルの香りに加えそれぞれの原酒では弱かったバニラ香が予想以上に感じられクリームブリュレのような甘い香りが強く甕の風味が感じられる古酒に仕上がりました。
今回は短所をなくし、長所を生かすブレンド比率に「時間」を加えることでとても良い古酒が生まれたと感じています。

ブレンダーとして日頃気を付けていることはありますか。

良い原酒が無ければブレンドの幅が広がらないため、日ごろから原酒を探しています。
既存商品の原酒や蒸留直後などからでも熟成させたいと感じたお酒は甕貯蔵にするようにしています。
利き酒をするときには、目立たないところの奥深くにどのような味がいるのか分解して味をみるように心がけています。

今後の抱負についてお聞かせください。

今回「熟成期間」がポイントでした。貯蔵による成長を見極められるようになりたいです。それによって多様なブレンド酒造りにチャレンジできると思います。
また、お酒の説明があまり得意ではないので出来るだけ分かりやすく表現の幅を広げていきたいです。

ブレンダーを目指す人へのアドバイスはありますか。

今まで意識していませんでしたが、ブレンドを行うときに「苦味を抑えたい」「甘みを付けたい」「味に厚みを持たせたい」など、目標を定めていました。
その目標と結果が自分の技術として蓄積されていたと感じました。
目標とする酒質を設定することは大事だと思います。

〇飯守一文沖縄国税事務所長(左)と玉城デニー県知事(右)と記念撮影