第四回 「泡盛川柳」結果発表

新着情報

2023年11月1日

第四回 「泡盛川柳」結果発表!

昨年に引き続き、第4回泡盛川柳コンテストが開催されました。

全国からの多数の作品(応募総数941句・367人)の中から、厳正な審査のうえ

栄えある最優秀賞は、沖縄県 ペンネーム:渡嘉敷五福 様の

「願うのは 仕次ぎができる 平和の世」に決定いたしました!!

 

ご応募いただきましたみなさん、誠にありがとうございました。

受賞作品を選評と合わせて、すべてご紹介いたします!

【最優秀賞】

願うのは 仕次ぎができる 平和の世

ペンネーム:渡嘉敷五福 様(沖縄県)

(評)ウクライナに続き、ガザでも大きな戦争被害が日々伝わってくる昨今。第二次世界大戦で甚大な被害を受け、100年以上の古酒のほぼすべても失った沖縄の地で希求するは平和の世だ。仕次の古酒を子々孫々に伝えらえる時代で長く続きますようにと詠っている。

【優秀賞】

お前には 娘やっても カメやらぬ

ペンネーム:さーふーふー (沖縄県)

(評)娘が誕生記念に仕込んだ泡盛甕なのだろう。結婚するのはうれしいが、やっぱり寂しい。この上、娘だけでなく誕生祝いの古酒まで渡してなるものか、いや、絶対にあげない。娘と飲むんだ。お前にはひと口も飲ませない。という父親のわがままな親心が伝わってくる。

【佳作】

開ける古酒 あまりの美味さに すぐ閉める

ペンネーム:りんどまん (沖縄県)

(評)よし、飲んでみようと、意を決して開けた古酒。一口飲んであまりの美味しさに畏れおののき、もったいなくてすぐさま封をしてしまう。飲んでしまうのが惜しくなってしまうほどの古酒に出会えた喜びと驚きがよく表現されている。

【ユーモア賞】

ウチカビに かけてしまった 父の古酒

ペンネーム:bsc (沖縄県)

(評)ウークイの夜、あの世のお金であるウチカビを燃やし、そこに泡盛をかけてご先祖さまをお送りする儀式に、子どもたちが父親が大切にしていた古酒をどぼどぼっと注いでしまったに違いない。待て待てと大騒ぎする父親の姿が目に浮かぶ。先祖もおいしい古酒を喜んでいるはず。

 

【総評】

今年の投稿数は914首。昨年より100首近く増加した。

今年はコロナ禍からの脱出を謳った内容が多いものと予想していたか、案に相違して、そう目立つほどではなかった。

泡盛文化の根底にある家族・友人・夫婦間の平和を謳った作品が多かった。

やはり、美味しく泡盛を味わうためには、平穏な日常が必須ということなのだろう。