第5回 「泡盛川柳」結果発表!
昨年に引き続き、第5回泡盛川柳コンテストが開催されました。
全国からの多数の作品(応募総数774句・310人)の中から、厳正な審査のうえ栄えある最優秀賞は、
徳島県 坂本 義教 様の
「AIの 数値化拒む クース甕」に決定いたしました!!
ご応募いただきましたみなさん、誠にありがとうございました。
受賞作品を選評と合わせて、すべてご紹介いたします!
【最優秀賞】AIの 数値化拒む クース甕
ペンネーム:坂本 義教 様(徳島県)
(評)時代を反映した川柳。時代の先端を行き、さまざまな業種で活用されるAIだが、泡盛ではさすがのAIも通用しない。クースは、じっくりと甕や瓶の中でゆったりと熟成していくもの。逆に、ずっとAI化を拒んでほしいと思うのは私だけではあるまい。
【優秀賞】眠りから 起きた「くーす」の 美味ゆるり
ペンネーム:晴飲雨呑 (三重県)
(評)甕を開けた瞬間であろうか、チブぐゎーに古酒を注いで香りが開く瞬間を待つ時間なのであろうか。長い熟成&眠りの時を経て味わうクースの味はまた格別であろう。ゆるりゆるりと楽しむ時間は表情も緩やかになっているに違いない。
【佳作】該当なし
【ユーモア賞】熟したか もしもし甕よ 甕さんよ
ペンネーム:波照間凛 (兵庫県)
(評)選考会では、まっさきにユーモア賞として決まった句。もうどれくらい熟成の時を経たのだろうか。甕を眺めながら、いつ開けようかと楽しみにしている作者のワクワクぶりが感じられる。甕を開けるのは、きょうか? 明日かな? それとも・・・。
【総評】
今年の投稿数は774句。過去最高で941句の投稿があった昨年第4回から167句減少した。応募者も昨年367人から310人と57人減少。
今年は、日本中、いや、世界中を熱狂させた大谷翔平選手を取り上げたものや、持続可能性SDGSを絡めたもの、米騒動などなど、世相を反映した句がある一方で、親から子そして孫へと受け継がれる「古酒甕」に込めた「時も海も超えて、つながる力」、世界の安寧を希う句も数多くみられた。