希望と恵みをもたらす“春雨”に想いをよせて
伝統を守り、品質にこだわりぬく宮里酒造所の泡盛づくり


那覇空港からほど近く、大型ショッピングセンターが立ち並び、閑静な住宅街として整備されている那覇市小禄地区。ラムサール条約に登録されている湿地・漫湖の干潟がビル群の合間に広がり、都会の中にも自然が感じられる地域です。 宮里酒造所がまだ何もなかった小禄の地に酒造所を構えたのは、戦後間もない1946年のこと。住宅街の中にひっそりと佇む看板もない赤瓦屋根の小さな酒造所では、現代表を中心に3人の職人たちが日々泡盛づくりに励んでいます。

宮里酒造所の酒銘は「春雨(はるさめ)」 春雨は、 “春は希望 雨は恵” を表現しています。

現代表は蔵に入った当初から先代が勘と経験で培ってきた酒造りを1日も早く習得すべく製造工程のあらゆるデータを記録し、独自の研究を重ねてきました。新酒でも確実に1年以上寝かせ、手作業で細やかに貯蔵管理を行うなど、生産量より酒質にこだわる姿勢を崩さず市場に出回る量が少ないですが、いつどのように飲まれるかを緻密に計算して作られる銘柄の数々は、豊かな香りとまろみのある味わいで泡盛ファンを魅了しています。

春雨は品質設計によって銘柄が決定されます。製麹を非常に重要視していて、それぞれの銘柄に合わせて出麹のタイミングなどを計りながらお酒をかもしています。それによって品質設計が可能となり、その設計に従って香ばしいカカオやナッツ香などを多く生成するお酒の製造が可能となっています。 カカオやナッツ香は、カリー春雨の特徴として広く知られています。

 

*「古くも 香り高く 強くも まろやかに からくも 甘い酒 春雨」
現代表が作ったこの詩には、酒質の全てが込められています。
宮里酒造所は、この詩を理念に酒づくりをしています。
春雨はこの理念に基づいた、多種多様の酒質があります。その中でカリー春雨をはじめ、春雨ゴールドや和乃春雨などがあります。春雨ゴールドは洋食に合わせています。水割り、ロック、ストレート、お湯割りでも美味しいです。和乃春雨は和食に合わせて、冷やしてストレート、もしくはぬる燗で楽しめます。
また、春雨の醍醐味は、なんと言っても古酒にあります。

 

*この詩は、三代目が作ったものであり、著作権は宮里酒造所にあります。許可なく転載・転用・複製・引用・使用等を禁止します。

 

 

【酒造所名】宮里酒造所
【住所】那覇市小禄645
【電話番号】098-857-3065